アップル、未発表製品の詳細を漏らしたとして元製品デザイナーを提訴

Table of Contents

アップル、未発表製品の詳細を漏らしたとして元製品デザイナーを提訴

Appleは、元プロダクトデザイナーのサイモン・ランカスター氏を、未発表の同社製品に関する情報と企業秘密をメディア関係者に売却したとして提訴した。ランカスター氏が機密情報を漏洩した動機は、メディアの注目を集めることだったと報じられている。彼は、メディアの注目を集めることで知名度が上がり、その名声が次の会社で役立つと考えたのだ。

「何万人ものApple従業員は、お客様に喜んでいただき、世界を変える力を与えたいという思いで、日々、新製品、サービス、機能の開発に精力的に取り組んでいます。アイデアや機密情報の盗難は、彼らの努力を無駄にし、Appleとお客様に損害を与えます」と、AppleはThe Vergeへの声明で述べています。「この人物が当社の企業秘密を故意に窃盗し、当社の倫理とポリシーに違反し、すべて私利私欲のために行われたことを、私たちは非常に深刻に受け止めています。私たちは、私たちが大切にしているイノベーションを守るために、全力を尽くします。」

Apple Oneとは

アップルによると、ランカスター氏とメディア関係者は2018年に連絡を取り始めた。同社が提起した訴訟に基づき、両者は互いに協力する可能性について話し合いを重ねた。ランカスター氏が機密情報を入手し、メディア関係者はランカスター氏について記事を書くという形で協力し合うという内容だった。その後2年間、2人は連絡を取り合っていたと報じられている。

ランカスター氏は、自分のスタートアップに関する記事を書かせる能力があると誰かに自慢していたと報じられています。彼は、もし自分のスタートアップが100万ドルの資金調達を達成したら、担当メディアの記者に記事を書いてもらうと発言していたようです。また、自分のスタートアップに影響を与える可能性のあるApple製品に関する噂がないか調べるよう、担当メディアの記者に依頼していました。

ランカスター氏は、メディア担当記者に「Appleで12年間デザインに携わってきたベテランが素晴らしいスタートアップ企業に移籍する話を書きませんか?」と依頼しました。それと同時期に、2019年10月、ランカスター氏はメディア担当記者にAppleを退社する意向を伝えたと報じられています。   


Discover More