先日、若者やスポーティな人向けのBluetoothオンイヤーヘッドホン、Endoをレビューしました。次にご紹介するのは、多作なWicked Audioから発売されているBluetoothスポーツIEMの1つ、Shred Wireless for Menです。Shred Wirelessには、「Shred Wireless For Men」と「Shred Wireless for Women」の2つのバージョンがあります。WickedのWebサイトによると、この2つのモデルの違いは色のみのようです。メンズバージョンは黒と赤、レディースバージョンは白と青緑の2色展開です(少し奇妙に思えますが、ご判断はお任せします)。どちらのモデルにも、反射ケーブル、金属製ハウジング、耳から外した時にしっかりと固定できる便利なマグネット機能が付属しており、スポーツヘッドホンとして最適な製品です。

スポーツ用ヘッドフォンの場合、しっかりとしたフィット感は遮音性のためだけでなく、運動中にヘッドフォンが落ちないようにするためにも重要です。
Shred Wirelessには、充電ケーブルとワニ口クリップに加え、優れたフィット感を実現するためのシリコン製アクセサリーが多数付属しています。3サイズのシリコン製インイヤーチップと3セットのシリコン製ウィング(U字型のユニークなセットを含む)です。Shredは、やや大きめのコントロールポッドを右耳に装着した状態でも、簡単に固定できました。コントロールポッドは軽量ですが、かなりかさばるため、シャツの襟に引っかかりやすいです。

WickedはShredの「頑丈な金属製ハウジング」を特徴として謳っています。ドライバーハウジングは金属製ですが、ローレット加工が施されています。インイヤーヘッドホンとしては、この加工は不可解です。ローレット加工はグリップ力を高める加工ですが、肌に優しいとは言えません。ローレット加工は手に持つ金属工具などに用いられるもので、耳の中のデリケートな皮膚に用いられるものではありません。
過去にもフェイクローレット加工が施されたヘッドフォンを酷評したことは認めますが、インイヤーヘッドフォンに施されたローレット加工は、正直言って好ましいとは言えません。このローレット加工が純粋に見た目重視なのか(使い込むうちに風化してくるでしょう)、それともShredを耳に装着した際のグリップ力を高めるためのものなのかは分かりませんが、もっと耳に優しい素材、例えばゴム引きアルミニウムなどの方が良かったのではないでしょうか。

Shredのコントロールは、反射ケーブルの右端にあるポッドに収納されています。これまで試した他のBluetoothヘッドホンと比べると、Shredのコントロールポッドは非常に大きく、ほとんど滑稽なほどです。しかし、そのしっかりとしたサイズと広いボタン間隔は、手袋をしたまま使用したり、ランニング中に使用したりするのに適しているかもしれません。先週レビューしたEndoオンイヤーヘッドホンと同様に、Shredのコントロールは基本的に私たちが慣れているものとは逆になっています。上下のボタンを短押しすると曲が変わり、ボタンを長押しすると音量が変わります。これは好みの問題を超えており、ほとんどの人がヘッドホンをどのように使っているかを考えると、全く理にかなっていないと思います。

Shred Wireless のサウンド シグネチャも Endo に似ており、かなり低音がブーストされていますが、少し過剰だと感じました。